senseinomirai日記

学校の先生がみる我が子の宿題大公開 最難関中学受験 丸写しはしないでね     ☆読書感想文・自由研究公開中☆2020

読書感想文『光と音のない世界で』 3年生  ☆受賞☆

読書感想文

著書『光と音のない世界で』

 

題名『光と音のない世界で』 3年

 この本の表紙に写っている福島さとしさんは、だれかと手を取り合ってわらっていて、幸せそうでよろこんでいるように見えました。しかしそこには、「盲ろうの東大教じゅ」と書かれていました。すぐにしょうがい者だということが分かりました。ぼくは、出かけた時に、手話で会話をしている人を見たことがあります。それから、鼻からストローくらいの細さのくだが出て体のどこかにつなげられて、足にもサポーターのようなものをつけて上手く歩けないけど、お父さんにつかまってがんばって自分の足で歩いている女の子も見ました。ぼくは今、けんこうな体に育っています。だけど、幸せな顔ができているかな、と考えてみました。
 福島さんは、三才で右目、九才で左目を失明しました。その後十八才でちょう力も失いました。かわい想なことが次々起きました。目の色がとび色に変わっていたり、テレビの音を大きくしすぎていたので、家族が病気に気づいたのです。ぼくは自由研究で、『心ぞうときん肉とほねの研究』をして、しん臓はきん肉と関係していて、きん肉はほねと関係していることが分かりました。だからきっと、目も耳と関係していてりょう方病気になったと思います。
 一番悲しかった場面は、ようやく入学した小学校でいじめられたところです。上級生の子どもが新しい自転車を乗り回しているのを見て、乗ってみたいとたのんだ時です。「乗せてやるから、ぎがんをはずしてみせろ」と言われて、福島さんはその通りにしてぎがんを地面におきました。その場にいた子どもたちはめずらしそうにながめて「じゃあ、はめろ」と言い、福島さんは土ぼこりをはらってぎがんを目にもどしました。いじわるな子どもたちにかこまれた福島さんを想ぞうして、ぼくは悲しすぎていかりがこみあげてきました。お父さんは「これからどんなことがあってもたえていけるような人間に育ててやる」と思ったそうです。ぎがんは、福島さんの体の一部分でとても大事なものです。それを面白がるようなことは、本当にゆるせないことです。
 ぼくがもし体のどこかが不自由だったら、まわりの人たちはどう思うのでしょう。いじめたくなる人もいるし、かわい想だと思っても、面どうになって一しょにいてくれなくなるかも知れません。でも家ぞくはまもってくれると信じています。福島さんは、とても明るくて、点字を使った読書、スポーツ、音楽などにきょう味を持って世界を広げていきました。いつも友だちがそばにいてくれるようになり、立ぱな仕事もしています。
それでも福島さんは、「人間の最も重ような仕事は生きることそのもの」だと教えてくれました。いじめやしょうがいがあるかないかとか、とても小さいことです。そう思うようにすると、みんなと助け合う心も持てて、幸せなえ顔で何でもがんばっていけそうです。

1152