senseinomirai日記

学校の先生がみる我が子の宿題大公開 最難関中学受験 丸写しはしないでね     ☆読書感想文・自由研究公開中☆2020

先生からの通信文「子どもの評価は自分でする」

 

『子どもの評価は自分でする』

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 活動を終えた後の子ども自身の気持ちそのものが、その子の自己評価です。難しい言葉はわからなくても、よりよくしようと努力して報われた時に、子どもの心は最高の評価を得ることができます。頑張っても、うまくいかない時には、悲しくなり自己評価が下がってしまいます。

 しかし、良くも悪くも自己評価を受け入れることのできる子どもが、まさに今、道徳教育で求められている子ども像です。「できたね」「がんばったね」という励ましも勿論大切でしょうが、子どもであってもそれぞれ価値観や充実感はみな異なります。内心は、「もっとできたのに」「もうやりたくない」と思っているかもしれません。そんな時に、これでよかった!と思わせてしまって本当によいのでしょうか?

 少し転換して、「やってみてどうだった?」「つぎはどうしたい?」と、大人の意見を言う前に子どもの気持ちを引き出すことが、自分らしい生き方を築く第一歩を踏み出せるきっかけになるのではないでしょうか。そこで得た本心へこそ「ほめて伸ばす」ことの可能性を感じます。

 子どもが結果として表現した行動について、大人たちはその理由を知ることが大切です。また、子どもの行動が理解できない時には、理解できないことに意味を見出す時間が必要になります。大人たちは、そのような成長途上における子どもたちの課題を的確に捉えて、陰ながら手助けを施し、子どもとの目標を一本化して問題解決能力を育てることが望ましい在り方といえます。
 一人の子どもを育てる両親や教育者は、精神力を削り取られるような厳しい状況でさえも、子どもへの愛おしさを原動力として共に生きています。子どもが小さな体で、大人の心を揺さぶるほどの大きな力を発揮する表現や主張そのものが、子ども自身の評価に値するものと認めてあげたいです。

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